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高い塀
人の出入りのある建物では、背の高い鉄の扉を硬く閉ざした門をよく見かけます。ひとえに外部からの侵入者を防ぐためです。インターフォンの無いところでは、裏側に門番小屋があったり、呼び鈴やノッカーが付いていて、合図をするとだれが来たのかと覗き窓から確かめてから、扉を開けてくれます。最初はものものしく排他的で感じ悪い気がしますが、見知らぬ人だけでなく、牛や犬などもまぎれこんだりしますので、納得です。
織りと紡ぎ
天竺では、機織りは男の仕事といってもよいくらいです。力のいる労働であるのと、忍耐強さが要求されるからでしょう。とくに繊細な織物は熟練の技術と人並みならぬ集中力が必要です。かたや糸にするまでの工程で、綿花をほぐし、梳いたり、撚ったり、紡いだりするのは女の仕事といってもよいくらいです。こちらは指の先の柔らかさ、繊細さが要求されますが、小さな単位の仕事ですから、家事の合間に家の片隅でもできます。
通ってきた道
自分が通ってきた道を、他の人には通せんぼなんてわけにはゆきません。でもそこに危険が潜んでいたとしたら、知らずに進む人を見過ごすこともできませんね。迷惑な顔をされてもやっぱり注意するし、自分も一緒に歩くような関係になったら、危険を未然に回避するような方法を考えるようにしたい。それが先人の務めというものでしょうか。
シャトル : shuttle
織り機の杼(ひ)と呼ばれる、緯を通す用具で「かい」とも「シャトル」とも呼ばれます。経を上下に分けて明けた緯の通り口から、シャトルを片側から反対側へと左右に投げ入れて、経糸と緯糸を交差させます。こうやって同じ軌道を折り返し運転するものをシャトルと呼びます。たとえば定期往復便のバスや列車、飛行機、宇宙往復便のことも。