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東インド会社時代 : East India Company
17世紀から19世紀の後わりまで、東インド会社はアジア地域での貿易独占権を与えられた特許会社で、ヨーロッパの重商主義のもと、イギリス、オランダ、スウェーデン、デンマーク、フランスが覇権を争っていました。当時のインドとは、ヨーロッパ、地中海沿岸地方以外の地域のこと、つまり海外という意味。輸出を進めて輸入を制限し自国産業を保護育成して貨幣蓄積を図る政策で、各帝国はこれによって繁栄を遂げました。
インドの更紗
2千年以上の歴史を持つインドの染色技術は世界で最も高いレベルを誇ってきました。現代に伝わるインド更紗はおよそ16世紀以降のもの。木綿地に竹ペン(カラム)で繊細な紋様を手描き染色したものと、木やテラコッタの版で唐草などの紋様を押したものがあります。更紗の語源は諸説あるけれどサリー(saree)の響きにも似て、綿布のことか。
ヴィクトリアン: Victorian era
ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年までのヴィクトリア朝のことで、英国の黄金期と呼ばれています。この繁栄はアジア地域への貿易進出によって得た莫大な利益と、産業革命による経済の発展によってもたらされました。万博も催され、膨大な数の美術品を生み出した芸術時代といわれます。家具は折衷主義の時代、新古典主義の復活と同時にゴシック、ロココ、ルネサンスなどもリバイバルしました。
カリカチュア : caricature
カリカチュールとも呼ばれ、日本語では戯画、有名なところでは鳥獣戯画があります。ふだんの生活では、自分よりも優位にある人やものをばかにすることは許されないが、これを何らかの芸術的表現によって、笑いと自由を手に入れる人、民、衆の精神は、絵だけでなく歌や踊りや演劇においても風刺、戯れ、滑稽などの流行をもたらしました。