logo

目が覚めれば初めて見る世界におはよう
diary photo
 今は世の中がものすごい様相で変化していて、天変地異もさることながら、軌道を逸した人々の振る舞いや、露骨な世界のいざこざを次から次へとニュースで知るにつれて、どうやらすべてがコロナのせいではないかもって気がしてきた。
 「次章に入ったという幕間の現象ではあるけれど。まるで大きなうねりの中でこの世の不条理というものが一気に淘汰されてゆくような気がしてこない?」といった話をしていたら、「ご破算で願いましては…」と友は冗談まじりに。
 こういった浮動のうちに、みょうに平衡な精神状態を保っていられるのは、長い旅にでたときの覚悟のようなものだと思うが、私たちはしばらく忘れていた。どこから来ようがどこへ行こうが誰も自分の事など気にかけていない。そのとき見たもの、した事だけが運命を決める。目が覚めれば初めて見る世界におはよう。
 新しい一日を心配無用かつ油断大敵。ものごとはなるべくしてなってゆくのだ。リュックを下ろし、緩く撚った細い糸を緻密に織った軽やかな衣服を纏って歩いてみればいろんなものが透けて見え where are you from?, where are you going to? ask someone you meet. もはや外界との接し方も簡潔になってくる。